学生向け・セイカでポンのつくりかたこのコーナーで扱うイベントの内容と規模は、セイカでポンとほぼ同様と想定します。比較的時間が自由になって施設を借りやすい学生さん向けです。忙しい社会人でも、やる気があればチャレンジ! いちおう大まかなステップごとに分けて書いてありますが、ほとんど同時進行することになります。マニュアルではないので、そこらへんは適宜解釈してください。 Step.1 仲間を集めよう参加人数はおよそ50人です。宣伝すればそれなりの人数が集まります。パネポンマニア侮りがたし。 50人を一人でさばくのはなかなか難しいことですから、まずは仲間を集めましょう。50人規模の大会をやるには司会役2人、情報処理係2人、受付係と雑用係6人くらいが必要になります。スタッフが試合に参加する場合が多いので、少し多めの方が様々な事態に対処しやすくなると思います。まわりのパネポン仲間や、付き合いのいい友人に声をかけましょう。 ちょっとした才能のある人をスタッフに加えるとイベントは楽しくなります。喋りができる人は司会や受付に向いています。文章が上手い人や絵が描ける人にはパンフレット作りを手伝ってもらいましょう。注意すべきは、役割を分散させて負担が一人にかからないようにすることです。みんなでよく話しあいしましょう。 Step.2 会場を決めよう会場にはスタッフ専用のスペース、テレビやSFCのスペースに加えて、50人の参加者が長時間過ごせる空間が必要です。多少狭くても、みんなパネポンに集中して気にしないかもしれませんが、余裕を考えておいた方が無難です。また、冷暖房完備と多少騒いでもよいというのが必須条件です。テレビなどの機材も貸出してくれるならなお結構ですが、そういったサービスには高額の使用料がかかるかもしれません。参加費にも関わってくるので、これは重要なポイントです。 セイカでポンの開催値となった京都精華大学は、ゲームイベントにも教室や機材を貸してもらえたので、とても助かりました(ゲーム研究会顧問のKさんに感謝)。というわけで、学生さんはとりあえず学校にかけあってみてはどうでしょう?有料施設を探すのはそれからでも遅くありません。 開催日は参加しやすさから、土日祝のいずれかにするとよいでしょう。交通の便を考えて開会時間を決めてください。昼食をどうするかもお忘れなく。 Step.3 宣伝をしようセイカでポン公式ホームページの掲示板に書き込みしてくだされば我々が協力します。パネルでポン公式ホームページや、意外とたくさんあるパネポン系ホームページの掲示板に書き込めば、かなりの反応があると思います。ホームページを立ち上げたり、掲示板を設置するのもひとつの手です。パネルでポンの公式なロゴやイラストはインテリジェントシステムズと任天堂の共同著作物になので、そのまま使うことはできません。ですが、個人がイラストを描くぶんには構わないそうなので、絵描きさんにはがんばってもらいましょう。 広告に必要なのはイベントの内容、会場、日時、参加費、交通、主催者、連絡先です。これさえしっかりしておけば特に問題はないでしょう。 Step.4 準備をしよう様々なものを用意しなければなりません。相当の荷物になりますし、購入しなければならないものもあるでしょう。レシートをちゃんと保存しておけば金銭トラブルはほとんど回避できます。セイカでポンで用意したものを表にしておきますので参考にしてみてください。 セイカでポンでは、試合用とフリー対戦用を合わせて5台のSFCを用意しました。それらはスタッフから調達できたのですが、5台のテレビを用意して持っていくほどの機動力と根性が我々にはありませんでした。会場になった大学の好意でテレビも貸してもらえたので事無きを得ましたが、おそらくテレビの準備が一番の問題になるのではないでしょうか。これについての有効な答えは出せていないのですが、会場で借りられない場合は、スタッフ内で調達するかレンタルして、自動車で運ぶしかないような気がします。 また、SFCのパッドのゴムも多少問題です。ヘコヘコになったパッドでは実力が出せないでしょう。一般のお店では扱われなくなっていますが、任天堂から通販で購入できます。十字ボタンとABXYボタン、各200円なので、SFCを1台用意するごとに800円かかってしまいます(ちなみにLRは各100円)。セイカでポンではとりあえず試合に使うパッドのゴムは取り替え、フリー対戦台はそのままで良しとしました。さらにマイパッド持参を推奨して、普段と同じ条件で戦ってもらうようにしました。 少々お金がかかりますが、当日の飲食物もあると良いでしょう。かさ張りますし重量もあるので前日くらいに購入すれば大丈夫です。搬入はみんなで協力しましょう。 当日、参加者にパンフレットやエントリーシートを配布すると雰囲気が出ます。手間暇がかかるうえ10円コピーで準備するとすごい金額になりそうですが、頓知でカバーしましょう。大学や公共施設の青少年会館などに印刷機があれば使わせてもらえるかもしれません。5円コピーの店もあるかもしれません。 場所が大学だったりすると、会場の教室に辿りつくまで迷ってしまう人がいるかもしれません。会場の入り口まで目につきやすい矢印のポスターなどを準備しておきましょう。会場内ではスタッフ専用スペースやゴミ箱の位置を示すポスターも作っておきたいところです。パネポンの操作方法や試合のルールをポスターにしておくのも良いかもしれません。 また、当日の会場設営に時間が足りなくならないよう、机の配置などを決めておくと良いでしょう。会場が教室なら、設営や片付けのリハーサルができるかもしれません。設営などにかかる時間を把握して、当日のスタッフ全員の行動予定が分かるタイムテーブルを作り、それぞれの役割を把握しておきます。 試合のルールはかなり論議の対象になるでしょう。明確な実力の基準が無いので、初級・中級・上級などを決めるのに手間取ります。対戦方式もしっかり考えて、時間オーバーなどにならないようにしましょう。 人と場所と物の準備ができたら、あとは当日を待つばかりです。 Step.5 当日に気をつけることセイカでポンは「スタッフも参加者」でした。パネポン同好の士が集まるので気が緩みがちですが、参加者の方は時間とお金を使って来てくれていることを忘れないでください。親切かつ丁寧に応対するように心がけましょう(でも試合は本気で)。どれだけ努力しても足りるということはあり得ませんが、参加者全員が最初から最後まで笑顔でいてくれれば、スタッフの勝ちなのです。 アンケートはできるだけ書いてもらい、必ず回収しましょう。 Step.6 勝利の美酒終わったら打ち上げをしましょう。全体で見れば赤が出ているとは思いますが、気にしてはいけません。金儲けのためではないのだし、試合で負けても勝負に勝っているはずです。そうでしょう? ゆっくり休んだら、アンケートをじっくり読みましょう。自分で気がつかなかったことがきっと書いてあります。そしてそれは、次のイベントをやってもやらなくても、何らかの形であなたのプラスになるはずです。 |