トラブルバスター七転八倒記



◇OSに諸行無常の響きあり

 某診療所からMOを10台納品して欲しいとの依頼が。

 ひとつの診療所でMO10台もどうするのかと思っていたら、病院グループの各診療所に一台ずつという依頼だったことが納品する際に判明。

 社長!客の話は、よく聞いといてくださいな(^^;

で、仕事の合間を縫って、各診療所を一軒一軒まわって設置していったのだが、最後に病院本体のほうに設置しに行って、愕然としてしまった。

 そこにあったのは、WindowsNT4.0マシンだった。

 今回のMOはUSB接続。NTは95と同じぐらい古いOSなので、USBになんて対応してません(TーT)

 ぐあぁぁぁ、ここまで来てなんてこったい!
 OSぐらい事前に聞いとけばよかった。

 仕方ないので、後日、会社のマシンに取り付けてあったSCSI接続のMOとSCSIボードを持ち込んで、独自仕様なケースに悪戦苦闘しながら、なんとか取り付け完了。

  さぁ、OSを立ち上げて認識だ。 と、SCSIのドライバーを入れようとした、その時!

「WindowsNTのCD-ROMを入れてください」

 ガーンガーンガーン。
 ここまで来てコレで躓くなんて・・・。

 結局、職員の方に探してもらったら、付属品の中にNTのCD-ROMを発見無事解決した。しかし、一瞬目の前が真っ暗になった、ホンマに。

  これからは、あそこに行くときは必ずOSのCDセットを持っていこうと堅く誓うのであった。その前にOS、あらかじめ聞いといてもらうよう頼んでおかねば・・・。


NTと95

 知らない人もいると思うので、NT系と95系、2つのWindowsの違いについて、大雑把に説明しておこう。

 この2つの系列の違いは、家に例えるとわかりやすい。

 95系は、まだコマンドとよばれる文字を入力することでパソコンを操作していたDOSというOSから、ずっと発展してきたもので、言わば建て増しに建て増しを重ねた住宅。

 一方、NT系列はその名前NT=NewTechnologyの略からもわかるように、ゼロから作り上げたOSで、言わば新しく建てた鉄筋コンクリートのビル。

 どちらが、安定しているか一目瞭然。
 今回、新しく出たWindowsXPもNT系列のOSだ。

 ただ、やっぱりドンドン建て増し(機能の追加)がされるので、用途によっては95のほうが安定していて軽いなんてことも(^^;

 どんなOSもいつかは古くなるわけで、また新しいOS系列に乗り換える時が来るのだろう。

各系列の主なWindowsOS
95系列=Windows95、Windows98、Windows98SecondEdition、WindowsMe
NT系列=WindowsNT4.0、Windows2000、WindowsXP


◇Macでダイレクトメール

 ひさしぶりに日曜日があいたので『千と千尋』でも見に行こうかと思ってたら、Dさんより電話。

 明日までにダイレクトメールを500枚裏表で刷らないといけないのに、プリンタ―の調子がおかしく、何度も紙詰まりを起こすという。しかもDさんと、こないだ結婚したSちゃん(デザイナー)がデザインしたそうなのでOSはMacだ。はっきり言って、Macはホームページの確認用でしか使ったことないので、どないにもわからないのだが、本当に困ってるみたいなので、とりあえず行ってみることにした。

  マニュアルを読むと、どうやら、プリンターの紙を送るためのローラ―が汚れているのが原因のようだ。なんとかクリーニングして、順調に行きそうな感じ。

 しかし、そんなに甘くない。
 この時点で出来上がっていたのは100枚弱。片面を1枚するのに1分かかるので、つきっきりで何のトラブルなくいっても、400枚×2(裏表)=800分かかる。

約13時間・・・

 少し気が遠くなってきたので、なんとか速くできる方法はないかと、まわりのWindowsパソコンで印刷する方法を模索したがフォントの問題で座礁に乗り上げたので省略。

  結局、その日では終わらず、翌日も手伝うことに。インク切れが起こり、非純正品のインクの詰め替えに悪戦苦闘し、結局純正品を買うことになったり、どうしても紙詰まりが起きてしまうので、QuarkXpress(DTPソフト)って使ったことないソフトで印刷の向きを横に変更して印刷してみたり、とにかく四苦八苦の上、なんとか夜8時にはすべて印刷完了した。

 今回のダイレクトメールは、とても大事なものだったので、手伝うのも嫌ではなかったが、最後に終わったーと思ったときに「あと50枚頼む」と言われた時には、少しヘコみました。
 次からは、速めに作って印刷屋さんに頼みましょうね、Dさん&Sちゃん。


◇ごみ箱幽霊(前編)

 バイトのMさんのパソコンが調子が悪い。

 HTMLが数千あるサイトを扱ってるためか、編集ソフトのキャッシュがよく壊れたり、ウィルス対策ソフトが起動しなかったり、いろいろ不安定になっている。

 一番の対策はOSの再インストールなのだが、引越しをするぐらいの決意がいるので、なかなか踏み切れなかった。が、とうとう編集ソフトがまともに動かなくなってきたので、再インストールすることに。

 パーティションを3つ切ってあるので、パックアップするデータをDドライブに移し、CドライブをフォーマットしてOSをインストールすることにした。

 使ってるソフトのリストアップ、バックアップするデータのリストアップ、必要なドライバーのリストアップ。しておいて損はない。しないと、後で「あー、あのデータバックアップし忘れた」「あのドライバーがない」などとなって、1日ですむ作業が2日、3日とかかるのだ。

 ようやく、OSの再インストールも終了し、ソフトのインストールはMさんにお願いして、ホッとしていたら・・・、

「e、exitさん、ごみ箱の中に前に消したはずのファイルが残ってます!!
「えぇっ!?、そんな馬鹿な」

 見てみるとたしかにたくさんのファイルが、ごみ箱の中に並んでいる。それらのファイルは再インストールする前に消したものばかりだという。

 「すわ、ごみ箱幽霊か!」と一瞬頭が混乱した。  が、よく見ると・・・(続く)

さて、ここで問題。(いきなり)
下の画像は、その時のごみ箱の状態を再現したもの。
ごみ箱幽霊の正体はいったいなんだったのでしょうか?

ごみ箱幽霊?

◇ごみ箱幽霊(後編)

(続き)
「すわ、ごみ箱幽霊か!」と一瞬頭が混乱した。が、よく見ると、一定の法則性に気が付いた。

  ごみ箱に入れられたファイルには、「元の場所」という削除される前にあった場所が記録されている。そのどれもが、DとEドライブのものばかりなのだ。

「Mさん、コレ、DとEドライブにあったファイルばっかりやで」
「えっ、どういうこと?」
「そやから、Cドライブはフォーマットしたけど、DとEはそのままやから、そこで削除したファイルは残ってたんや。」
「あっ、そうか。それぞれのドライブにごみ箱があるから、それが見えてたってことか」

 めでたく、ごみ箱幽霊は退治されたのであった。

 誰しも、一見、わけのわからない現象に出会うと混乱してしまうのだが、落ち着いてよく見るとちゃんと原因がありますよ。というお話。

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